分離/クロスマージンモード

仮想通貨取引において、マージンモードは、取引口座内で資金がどのように管理されるかを決定する重要な役割を果たしています。最も一般的なマージンモードの2つは、分離マージンモード（Isolated Margin Mode）とクロスマージンモード（Cross Margin Mode）です。適切なマージンモードを選択することで、取引戦略やリスク管理に大きな影響を与えることができます。
BYDFiは、分離マージンモードとクロスマージンモードの2つのマージンモードをサポートしています。

分離マージンモードとは？
分離マージンモードでは、特定のポジションに割り当てられたマージンが口座残高全体から分離されます。このため、ポジションが損失を被り、清算に近づいた場合でも、そのポジションに割り当てられた資金のみがリスクにさらされます。

主な特徴:

• リスク制限: 損失はそのポジションの分離マージンに限定され、口座内残りの資金のさらなる損失を防ぎます。
• 手動調整: トレーダーは手動でマージンを増減させて清算リスクを管理することができます。
• 初心者に最適: リスクが制御されており、口座全体を危険にさらすことなく戦略をテストしたいトレーダーに適しています。

例:
FIBOは10倍のレバレッジを使用して、20,000 USDで10,000 BTCUSDのポジションを開きます。このポジションを開くための当初証拠金は0.5 BTCです。その後、FIBOはレバレッジを20倍に引き上げ、当初証拠金（担保）は0.5 BTCから0.25 BTCに再調整されました。強制清算が発生した場合、FIBOが失うのは当初証拠金の0.25 BTCのみです（手数料を除く）。これにより、トレーダーはリスクを効果的に管理できます。

ご注意: ユーザーはマージンを手動または自動で追加できます。ポジションを開いた後は、手動で追加したマージンのみを減らすことができます。ポジションを保有している場合やトリガー注文がある場合、レバレッジを減らすことはできません。

クロスマージンモードとは？
クロスマージンモードは、BYDFiのデフォルトのマージンモードです。クロスマージンモードでは、アカウント内の利用可能なすべての資金がすべてのオープンポジションで共有されます。あるポジションが損失を出した場合、プラットフォームは清算を防ぐためにアカウント内の残高を使用します。

主な特徴:

• 資金の最大活用: 資金がプールされ、損失をカバーするための柔軟性が向上します。
• 高い清算閾値: アカウント全体の残高がセーフティネットとして機能するため、清算リスクが軽減されます。
• アカウント全体の損失リスク: 損失が利用可能な資金を超えると、アカウント全体が清算される可能性があります。

例:
FIBOはBTCUSDTのポジションを開きます。BTCUSDのポジションが強制清算された場合、FIBOはUSDT残高をすべて失いますが、BTC残高には影響しません。

分離マージンモードとクロスマージンモードの比較

適切なマージンモードの選択は、取引目標やリスク許容度に依存します。分離マージンモードはリスクを限定し、より高いコントロールを提供しています。一方、クロスマージンモードは柔軟性が高く、資本の利用を最大化します。ニーズに最適なマージンモードを選択して、より安全かつ効率的な取引体験を実現できます。