ストップリミット/ストップマーケット注文とは?
暗号資産取引において、ストップリミット注文とストップマーケット注文は、トレーダーがリスクを管理し、利益を確保し、取引を自動化するのに役立つ高度な注文タイプです。
これらは、市場を24時間365日監視することなく、損切り(SL)と利益確定(TP)(SL)/(TP)のレベルを設定するのに特に便利です。
ストップ リミット注文とは?
ストップ・リミット注文は、損切りトリガーと逆指値注文の機能を組み合わせたものです。
- トリガー価格(損切り)に達すると、逆指値注文が自動的に発注されます。
- 指値価格は、注文が注文板に掲載される価格です。
👉簡単に説明すると:
- トリガー価格が注文を発動にします。
- 指値価格は、取引したい価格を正確に指定します。
仕組み
- 買い注文(ロング)の場合:指値価格は通常、トリガー価格よりも高く設定されます。
- 売り注文(ショート)の場合:指値価格は通常、トリガー価格よりも低く設定されます。
これは、トリガーが成立した時点から指値注文が発注されるまでの間に時間差が生じ、その間に市場価格が変動する可能性があるためです。
ストップ リミット注文の例
- BTCは114,000 USDTで取引されています。
- トリガー価格を113,000 USDT、指値価格を112,900 USDTに設定します。
- BTCが113,000 USDTに達すると、112,900 USDTで売り指値注文が発注されます。
- BTCがさらに下落した場合、ポジションは設定された価格帯内で保護されます。
ストップマーケット注文とは?
ストップマーケット注文は、トリガー価格に達すると成行注文として発注されます。
- これにより、取引は利用可能な最良の市場価格で即座に執行されます。
- 価格コントロールよりもスピードを優先します。
⚠️ 注意:ボラティリティが高い場合、最終執行価格が注文発注時の表示価格と異なる場合があります。これをスリッページと呼びます。トレーダーは、ストップマーケット注文を使用する前に、常に市場の厚みと価格変動を考慮する必要があります。
リミット/マーケット損切りにおけるOTOCOとは?

OTOCOとは、「One-Triggers-a-One-Cancels-the-Other(一方が発動、一方がキャンセル、他方が成立)」の略です。これは、損切り(SL)/利益確定(TP)設定に使用される条件付き注文構造です。
- メイン注文(A)が購入注文です。
- Aが約定すると、自動的に2つのサブ注文(BとC)が発動されます。通常、1つは損切り、もう1つは利益確定です。
- Bが約定すると、Cは自動的にキャンセルされます。
- Cが約定すると、Bも自動的にキャンセルされます。
👉連結されたサブ注文(BとC)はOCO注文(One-Cancels-the-Other)と呼ばれます。
これにより、決済注文は1つだけ執行されるため、資金を保護しながら潜在的な利益を確保できます。
BYDFiトレーダーへの注意事項
- すべてのオープンポジションに対して、最大10件のSL/TP注文を設定できます。
- 発注後、SL/TP注文は注文セクションに表示されます。
- 詳細な手順については、「BYDFi永久契約でストップリミット注文とストップマーケット注文の利用方法(PC)」をご覧ください。
まとめ:ストップ リミット注文vsストップマーケット注文
| 特徴 | ストップ リミット注文 | ストップマーケット注文 |
|---|---|---|
| 執行方式 | トリガー価格に達すると指値注文を出す | トリガー価格に達すると成行注文を出す |
| 価格のコントロール | 高(正確な指値価格を指定できる) | 低(最良価格で約定される) |
| スリッページのリスク | 低 | 高(特に不安定な市場で) |
| 執行速度 | 市場価格が指値価格に達するかどうかによって決まる | 発動されるとすぐ |
✅ストップ リミット注文 =価格のコントロールが強化され、執行の確実性は低め
✅ストップマーケット注文 =執行が速くなり、最終価格のコントロールは弱め
ストップ リミット/ストップマーケット注文を利用する理由
- リスク管理:予期せぬ市場の下落から身を守ります。
- 利益確保:価格が有利な方向に動いた際に、自動的に利益を確保します。
- 利便性:設定しておけば、あとはお任せの取引戦略。